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病院拠点型ワンストップセンター
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当事者の視点に立って、総合的・包括的にサポートします。

目的・理念

性暴力に関する当事者の視点に立ち、急性期から医療支援、法的支援、相談支援等の活動を続けています。

同意のない、対等でない、強要された性的行為はすべて性暴力であると定義し、

  1. レイプ・強制わいせつなどの性暴力(他人からの)

  2. 子どもへの性虐待(家人からの)

  3. DVとしての性暴力(親密な関係の相手からの)

  4. 性的搾取(性非行とされている子どもたち)

の性暴力の被害者に対して被害直後からの総合的・包括的支援をめざす、日本で初めてのプロジェクトです。

SACHICOでは、「性暴力被害者への医療は、女性への救急医療」と考え、24時間体制のホットライン及び支援員常駐による心のケアと、産婦人科医による診療を提供しています。さらに、当事者と相談しつつ、精神科医師による診療、カウンセリング、弁護士相談、警察への通報、児童相談所への通告など、SACHICOと連携している関連機関(女性の安全と医療支援ネットというネットワークシステム)の支援を受けることができ、被害者にとってのいわゆるワンストップセンターとして機能しています。
 

1 被害直後からの総合的・包括的支援

24時間体制のホットラインと支援員の常駐による心のサポート    

24時間の産婦人科救急医療体制と継続的医療(病院拠点型)

警察・弁護士・カウンセラーなど必要な機関への連携

2 当事者が「自分で選ぶ」を大切にした支援

3 被害からの回復と性暴力のない社会の実現のための活動

性暴力救援センター全国連絡会を設立し、登録団体のコンサルタント、医師向け研修など本来のワンストップセンター機能を持つ病院拠点型の性暴力救援センターの全国拡充を目指したサポートを実施。また全国連絡会、全国研修会を通じて啓発活動を行いネットワークの強化を図っています。
 

女性の安全と医療支援ネット

SACHICOネットワーク図5.PNG

SACHICO理事

加藤治子(阪南中央病院 産婦人科医)
高瀬 泉(山口大学准教授 臨床法医学医師)
山本恒雄(社会福祉法人恩賜財団母子愛育会愛育研究所客員研究員)
雪田樹理(女性共同法律事務所 弁護士)

SACHICOの沿革

2009年

6月 女性の安全と医療支援ネット(仮称)準備室結成
→以降、性暴力救援センター・大阪SACHICO準備室に

2010年

1月 第1回アドボケーター養成講座
4月 性暴力救援センター・大阪SACHICO活動スタート
日本で初めての性暴力被害者のための病院拠点型ワンストップセンター
9月 第2回アドボケーター養成講座

2011年

  6月 性暴力救援センター・大阪1周年記念の集い
10月 第3回アドボケーター養成講座

2012年

10月 第4回アドボケーター養成講座

2013年

  9月 第1回性暴力救援センター全国連絡会開催

10月 第5回アドボケーター養成講座

2014年

  4月 性暴力救援センター全国連絡会第1回全国研修会
  9月 第2回性暴力救援センター全国連絡会
10月 第6回アドボケーター養成基礎講座

2015年

1月 アドボケーター養成実践講座
4月 性暴力救援センター全国連絡会第2回全国研修会
9月 第7回アドボケーター養成基礎講座
9月 第3回性暴力救援センター全国連絡会

2016年

1月 アドボケーター養成実践講座
4月 性暴力救援センター全国連絡会第3回全国研修会
9月 第8回アドボケーター養成基礎講座

9月 第4回性暴力救援センター全国連絡会

2017年

4月 性暴力救援センター全国連絡会第4回全国研修会
9月 第9回アドボケーター養成基礎講座

9月 第5回性暴力救援センター全国連絡会

2018年

4月 性暴力救援センター全国連絡会第5回全国研修会
9月 第10回アドボケーター養成基礎講座

9月 第6回性暴力救援センター全国連絡会

2019年

6月 性暴力救援センター全国連絡会第6回全国研修会
9月 第11回アドボケーター養成基礎講座

9月 第7回性暴力救援センター全国連絡会

2020年

  6月 性暴力救援センター全国連絡会全国研修会 中止

  9月 アドボケーター養成基礎講座 中止

  9月 性暴力救援センター全国連絡会 中止

  11月 性暴力救援センター全国連絡会 代表者会議(byZoom) 

2021年

  5月 性暴力救援センター全国連絡会 医師研修会(byZoom)

    7月 性暴力救援センター全国連絡会 代表者会議(byZoom) 

設立趣旨

性暴力被害にあった女性たちの多くは、恐怖と屈辱と混乱の中で「誰にも言えない、知られたくない、考えたくない」と一人で悩みます。この時、できるだけ早く医療的・心理的な支援を受けることが、心身の回復にとって非常に重要です。時が経過するほど心的外傷は深くなり、回復は遅れます。心身に及ぼす影響のみならず、その女性の生活、さらには人生までも変えてしまうこともあります。しかし残念なことに日本においては、性暴力被害者のための緊急支援体制は未だに確立されていません。
私たちは、「産婦人科医療の場で」「精神科医療の場で」「カウンセリングの場で」「法律相談の場で」「女性支援の活動の場で」、長年にわたり数多くの性暴力被害者に接し、その苦悩を目の当たりにしてきました。そして、被害にあった方にまず必要なのは、寄り添ってくれる人の存在と、心のサポートと医療支援であり、次に警察による捜査や法律家による法的支援であることを痛感しています。これらの支援を被害者が動き回ることなく、一か所で総合的に受けることができる体制、すなわち「被害直後からの総合的な支援」をめざして、「性暴力救援センター・大阪SACHICO (Sexual Assault Crisis Healing Intervention Center Osaka) 」を、2010年4月に病院拠点型のワンストップセンターを阪南中央病院内に設立しました。同時に、センターの機能を維持強化するための関連機関とのネットワーク「女性の安全と医療支援ネット」を構築しました。
被害にあわれた方は、ホットラインにて支援者とつながり、安全な場所SACHICOで、支援者とともに起こったことをゆっくりとふりかえりつつ、心とからだの回復を図ります。医療の必要性を納得できれば、産婦人科医師による診察と検査・薬の処方を受け、場合によっては証拠採取にも応じます。警察に連絡し、警察官に来てもらうことも可能です。そして弁護士に相談したり、継続的なカウンセリングを受けるなど、被害者が「自分で選ぶ」を大切にして、「女性の安全と医療支援ネット」に加わっている機関と連携した支援を受けられるようにしてきました。
SACHICO設立後3年を経過し、1万件を超える電話相談と600人に及ばんとする被害者の来所がありました。SACHICOの存在が世の中に認知されるにつれ利用する方が増えている実態は、被害を受けても声に出せないでいる女性や子どもたちが如何に多いかを表わしています。
性暴力は、人間としての尊厳を脅かす、決して許すことのできない卑劣な行為です。被害者の多くが女性や子どもであり、加害者の多くが男性であるという事実は、女性を性的に支配することが許される社会的風潮が根強く存在していることを表しています。
被害者の回復と性暴力のない社会の実現のため、そして、このような活動を全国に広めるために、SACHICOを特定非営利活動法人組織とします。


2013年7月12日
特定非営利活動法人
性暴力救援センター・大阪SACHICO

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